縦長の八角箱の制作
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    「薔薇やガーベラ等茎の長い花を生ける花器ができませんか」との要望から実現しました。従来の八角箱の断面で丈を13cmから22.8cmに高くしました。白色の下地塗装を3回、丁寧に下地処理をした八角箱に和紙を下貼りと上貼りし、中塗り塗装を10回、上塗り塗装を5回行いました。従来より10cm近く丈が高いため、長い柄の画筆で八角箱の底面部を塗り自然乾燥させ、塗り研ぎ、仕上がりまで2ヶ月を要しました。


    素材は9mm厚のシナ合板を使いました。正確に切断した八枚の側面板と正八角形の底板で構成されています。組立てに用いた接着剤は安全性と耐水性を備えた木工用接着剤を使いました。木材は熱が伝わりにくため冷たい水をいれても外面に結露が生じにくくなっています。


    ―写真左 白色下地塗装―
    ・白色の下地塗装を木材表面に3回塗り研ぎします。下地処理は木材の導管や繊維の空間を埋め木材内部への水の浸透を防ぎ、和紙貼りの仕上がりを左右する大切な工程です。
    ―写真右 下貼り―
    ・上貼りと同色の染紙を下貼りします。内側の底部から貼り、次に長方形に切断した染紙を耐水性の木工用接着剤で内側に巻きつけて貼っていきます。外側は普通の木工用接着剤で染紙を巻きつけて貼っていきます。


    ―写真左 上貼り(箱は逆さです)―
    上貼りの様子を柳色の和紙で撮影したものです。下貼りした柳色の染紙の上に柳色の雲竜紙を外側に巻き付けながら貼り、折り曲げて内部に貼る部分を短冊状に八等分します。箱の底面部は中心部から放射状にカットします
    ―写真右 内部の上貼り―
    内部は耐水性の木工用接着剤を使います。底部を最初に貼り、続いて折り曲げた短冊状の雲竜紙を糊代をとって貼ります。


    八角形に折り曲げた右側の和紙は底部に貼った上貼用和紙です。底部と内面部に継ぎ目を作らないよう、底部より一回り大きく切断した和紙を八角形に折り込み、底部と内面立上部に貼りました。また、八角箱の底辺部分は吹きつけができにくいで長い柄の画筆を使い塗り重ねました。自然乾燥時間を長めにとって塗り重ねました。


    左から高さ13cm、20cm(白銀比=1.41 20/14.1)、22.8cm(黄金比=1.62 22.8/14.1)の八角箱です。白銀比は大和比とも言われ、日本の建築や彫刻、生け花などに用いられてきました。黄金比は自然界で安定した美しい比率と言われ、西洋の建築物などに取り入れられてきました。


            
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